宗教・宗派による葬儀の違い -香典

今回は宗教別に香典袋の書き方や香典袋の絵柄、法事や法要の際の書き方などをまとめました。

香典袋は、実は信仰する宗教によって異なります。

この「信仰する宗教」というのは喪家側のものですので、自分がキリスト教であっても喪家が仏教であれば、仏教の香典袋を用意します。

宗教によって異なるのは香典袋の書き方だけではなく、香典袋の絵柄についても異なります。


■仏教

◆香典袋の書き方

・通夜・葬儀では「御霊前」と書くのが一般的です。(四十九日までは御霊であるという考えから、四十九日までは「ご霊前」を使用します)

・浄土真宗では、故人は御霊にならずに死後すぐに成仏するという考えから、「御霊前」ではなく、通夜・葬儀においても「御仏前」と書くのがマナーです。もしくは「御香料」と書くのがよいとされています。「御香料」も「お香を捧げてお供えする」と言う意味があり丁寧な書き方になります。

・法事や法要の際には「御仏前」(四十九日後は仏になるとされていますので、法事や法要には「御仏前」を使用します)「御沸前」「御供物料」などと書きます。

◆香典袋の絵柄や水引きの色

・香典袋の絵柄は「無地のもの」または「蓮の花」が書かれているもの、水引きの色は「白黒」または「双銀(銀色)」のものを選びましょう。


■キリスト教

◆香典袋の書き方

・通夜・葬儀・法事・法要すべてに「御花料」と書くのが一般的です。

仏教でいう「焼香」の代わりに、キリスト教ではお花を供える「献花」をするため、「香典」ではなく「御花料」とします。

・カトリックでは「御ミサ料」でも可。ただしプロテスタントでは「ミサ」という言葉は使わず、「礼拝」と表現しますので、プロテスタントでは「御ミサ料」は使えません。

◆香典袋の絵柄や水引きの色

・香典袋の絵柄は「無地のもの」または「百合の花」「十字架」などが書かれているものを選びましょう。十字架が描かれているものには水引きがついていません。

・水引きをついているものを選ぶ場合には「白黒」または「双銀(すべて銀色)」を選びましょう。

キリスト教の場合は水引を利用せず、封筒型のものを利用することが多いようです。


■神式

◆香典袋の書き方

・通夜・葬儀では「御神前(ごしんぜん)」と書くのが一般的です。「御玉串料(おんたまぐしりょう)」や「御榊料(おさかきりょう)」と書いても良いです。

「玉串」は、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)を付けたもので、神事を執り行う際に神前に捧げるものです。仏教でいう「焼香」の代わりに「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」が行われるため、「御玉串料」や「御榊料」とします。

・法事・法要では「御神前」や「御玉串料」と書きましょう。

◆香典袋の絵柄や水引きの色

・香典袋の絵柄は「無地」のものをを使いましょう。

・「蓮の花」と「百合の花」が書かれているものは使えません。

・水引きの色は「白黒」または「双銀(すべて銀色)」のものを選びましょう。

という具合に

宗教によって、不祝儀袋の書き方にはこんなに違いがあります。


相手の宗派がわからない場合、仏式、神式、キリスト式など共通に使用できる表書きが、「御霊前」です。 蓮の模様があるものは仏式ですので、わからない場合は模様の無い無地の「御霊前」を使用しましょう。

ただし、浄土真宗やキリスト教のプロテスタントでは正式ではなく、失礼にあたることもあるので注意しましょう。


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百合ヶ丘家族葬ホール

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